今回の記事では、ストレングスファインダー全34資質の1つ
- 成長促進(Developer)
について解説したいと思います。
各々の資質に関しては、診断コード付きの書籍にも丁寧な解説があります。
※コードは1度しか利用することができないものです。誤って古本を購入しないようにご注意ください。
が、私のように
- もっと詳しく学びたい
- 客観的なデータを知りたい
という感想を抱いた方も多いと思いますので、分析の参考にしていただければ幸いです。
1. 「成長促進」を上位にもつ人の特徴
「成長促進」という資質は
- 励まし上手
- 過程を大切にする
- 他人の潜在的可能性を信じる
といった特徴があります。
他者の能力を引き延ばして成長を促し、成功体験へと導くことを好みます。
人をサポートすることに大きな喜びを見出す性質です。
2. 「成長促進」をもつ人の割合
次に「成長促進」という資質をもつ人の割合について、まとめておきます。
2018年までにストレングスファインダーを受けた全世界20002953人のデータによると、上位5位の資質の中で
- 「成長促進」をもつ人の割合
- =約16.2%
- =12番目に多い資質
という結果になっています。
- 「成長促進」は19番目に多い資質
- =約12.9%
と世界データより、やや低めの結果が出ています。
- 男性24位(11.3%)
- 女性8位(21.35%)
と「成長促進」の上位割合は、明らかに女性の方が高いという結果でした。
まとめると「成長促進」は日本は世界データよりやや低く、男性よりも女性の方が明らかに上位にもつ人が多い資質ということです。
3. 「成長促進」に最も多い組み合わせは?
次は、上位資質の組み合わせを検証してみましょう。
以下「成長促進」と組み合わせになりやすい資質順に並べてみました。
1位 | 共感性 |
2位 | 責任感 |
3位 | ポジティブ |
4位 | 調和性 |
5位 | 適応性 |
6位 | 信念、運命思考 |
8位 | 親密性 |
9位 | 達成欲 |
10位 | 包含、学習欲 |
12位 | 収集、回復志向 |
14位 | 公平性 |
15位 | 個別化 |
15位 | アレンジ |
17位 | 戦略性、コミュニケーション |
19位 | 社交性 |
20位 | 最上志向 |
21位 | 内省 |
22位 | 着想、規律性、原点思考 |
25位 | 活発性 |
26位 | 慎重さ、未来志向 |
28位 | 分析思考 |
29位 | 競争性 |
30位 | 目標志向、自己確信、自我 |
33位 | 指令性 |
ということで「成長促進」と上位に入りやすい資質はTOP5は
- 1位:共感性
- 2位:責任感
- 3位:ポジティブ
- 4位:調和性
- 5位:適応性
でした。
※ストレングスファインダーの資質4グループ(人間関係構築力・実行力・影響力・戦略的思考力)ごとに色分けしてみました。
人間関係構築力に属する資質が、集中しています。
1番組み合わせになりやすい
- 共感性
は、人の感情を敏感に察する力に秀でており「成長促進」と相性が良いと思われます。
また、あらゆる人の可能性に目を向ける姿勢は
- ポジティブ
とも共通するといえるでしょう。
4. 「成長促進」と珍しい組み合わせの資質をチェック
ストレングスファインダーでは、組み合わせを分析する際
- 珍しい資質の組み合わせ
に注目すると、より詳細な分析が可能になります。
「成長促進」と組み合わせになることが少ない資質を順に並べると
- 1位:指令性
- 2位:自我、自己確信、目標志向
- 5位:競争性
という結果になりました。
実行力の資質が多いのが、特徴的です。
どれも
- 自己主張
とつながる資質なので、他者を優先しサポートする「成長促進」とは組み合わせになりにくいと考えられます。
仮にこのような資質と「成長促進」がどちらも上位に入っている人は
- 珍しい組み合わせをもつ
と考えてください。
「成長促進」の欠点を、自身でうまくコントロールできる可能性が高いでしょう。
全34の資質組み合わせの中でも
- 「指令性」×「成長促進」
の組み合わせは、ゼロ(仮にあればレア中のレア)という数字が出ています。
そのためパートナーに「指令性」の資質をもつ人を選ぶと、お互いがもっていない強みをみとめて学べる点が多いと思われます。
5. 「成長促進」の強みを仕事選びに活かすポイントは?
「成長促進」の強みをもつ人は
- 他人の可能性を信じる
- 成長を手助けしてサポートする
という姿勢を好むのが、大きな強みになります。
人の成長を支えて手助けするのが得意なので、多くの人に求められるメンターの才能があります。
職種としては
- 教師(教育関係)
- コーチ
- マネージャ
として非常に優秀な人材となるでしょう。
人の強みを見つけて褒めるのが得意なので、他者を評価する場面でも「成長促進」の力は大きく必要とされます。
注意点としては、他人をサポートすることに力を入れすぎて
- 他人優先
- 自分を疎かにしてしまう
という傾向があります。
上位資質の組み合わせの資質にもよりますが、自分自身がプレーヤーとなり業績を上げていく職種は、疲弊する可能性が高いでしょう。
6. 「成長促進」の欠点(弱み)は?
「成長促進」の資質をもつ人の欠点は
- 出世しにくい
- 自己主張しなさすぎ
といった側面です。
「成長促進」は他者の可能性に目を向け、サポートするのを好む資質です。
逆に言えば
- 誰よりも脚光を浴びたい
- 自分自身がプレーヤーとして活躍したい
といった欲求が非常に希薄です。
自分が成功をつかむことより、育てた人間が活躍することに喜びを見出します。
そのため良くも悪くも、ハングリー精神や出世欲に乏しい傾向があります。
自分の人生の主役は、あくまで自分自身だということを忘れてしまわないように注意しましょう。
7. パートナーとしておすすめの組み合わせ
「成長促進」を上位にもつ人は、良くも悪くも
- どんな人でもサポートする
- すべての人の可能性を信じる
という傾向があります。
それは素晴らしい才能なのですが、問題点は相手の才能を盲目的に信じてしまうことがあるという点です。
本当は相手に向いていないものでさえ、時間を費やしてサポートしてしまうことがあります。
そのため
- 個別化
の資質をもつ人とタッグを組むのがおすすめです。
「個別化」の資質をもつ人は
- 1人1人の個性や才能に敏感
というのが強みです。
「成長促進」と組むことで個人にあった力を適切にサポートすることができるでしょう。
8. 「成長促進」の資質をもつ人との関わり方
「成長促進」の資質をもつ人は
- 手助け上手
- 人を励ますのがうまい
という強みが、輝いています。
仕事や勉学で自分の成長を促したいときは「成長促進」の資質が高い人にサポートを頼むのがおすすめです。
自分の考えや力に自信が持てないとき、彼らに相談することで自信を取り戻しメンタルを安定させることもできるでしょう。
コーチやマネージャーとしても、優れた手腕を発揮します。
ほんの少しの成長にも目が行き届くので、物事の進捗状況を管理しサポートするのも得意です。
まとめ
ということで、今回の記事ではストレングスファインダーの資質の1つ
- 成長促進
についてまとめてみました。
また「コミュニケーション」が高い人は、ビッグファイブ診断における
- 調和性
の要素が非常に高い傾向があります。
気になる方はぜひチェックしてみてください。

今回の記事は、こちらの情報を参考元にしています。
資質の組み合わせに関して、こちらのデータを利用しました。
データの内容が気になる人もいると思いますので宜しければ、参考にしてください。