今回の記事では、ストレングスファインダー全34資質の1つ
- コミュニケーション(Communication)
について解説したいと思います。
各々の資質に関しては、診断コード付きの書籍にも丁寧な解説があります。
※コードは1度しか利用することができないものです。誤って古本を購入しないようにご注意ください。
が、私のように
- もっと詳しく学びたい
- 客観的なデータを知りたい
という感想を抱いた方も多いと思いますので、分析の参考にしていただければ幸いです。
1. 「コミュニケーション」を上位にもつ人の特徴
「コミュニケーション」という資質は
- 会話好き
- 説明が上手
- プレゼンが得意
といった特徴があります。
例え話を思いつくのがうまく、人を惹きつけるストーリーを武器に相手を自分の話に引き込む術に長けています。
仲間や同僚との会話を盛り上げる才能にも恵まれています。
人の関心を惹くために、よりドラマチックな言葉やその組み合わせを好む傾向にあります。
2. 「コミュニケーション」をもつ人の割合
次に「コミュニケーション」という資質をもつ人の割合について、まとめておきます。
2018年までにストレングスファインダーを受けた全世界20002953人のデータによると、上位5位の資質の中で
- 「コミュニケーション」をもつ人の割合
- =約12.85%
- =17番目に多い資質
という結果になっています。
男女別にデータを検証してみたところ
- 男性22位(11.8%)
- 女性14位(14.05%)
やや女性の方が高い傾向にあると判明しました。
- 「コミュニケーション」は23番目に多い資質
- =約10.6%
という結果でした。
これは、世界の男性のデータより(11.8%)もやや少ない数値となります。
※世界100以上の地域のデータを概観しましたが「コミュニケーション」は(一部例外はあるものの)比較的どの地域でも中間に位置してる資質だと感じました。
まとめると「コミュニケーション」の資質は割合として中間に位置しやすく、総受験者のデータでは女性よりも男性がやや低めという結果になりました。
さらに日本人はそれよりもやや低い傾向にあるという結果でした。
3. 「コミュニケーション」に最も多い組み合わせは?
次は、上位資質の組み合わせを検証してみましょう。
以下「コミュニケーション」と組み合わせになりやすい資質順に並べてみました。
1位 | 社交性 |
2位 | ポジティブ |
3位 | 戦略性 |
4位 | 共感性 |
5位 | 達成欲、活発性 |
7位 | 適応性 |
8位 | 責任感 |
9位 | 包含 |
10位 | 最上志向 |
11位 | 調和性 |
12位 | 収集 |
13位 | 個別化、親密性 |
15位 | 成長促進 |
16位 | 着想、アレンジ |
18位 | 未来志向、学習欲 |
20位 | 競争性、運命思考、信念 |
23位 | 回復志向 |
24位 | 公平性 |
25位 | 原点思考、規律性、自我 |
28位 | 指令性、分析思考 |
30位 | 目標志向 |
31位 | 内省、自己確信 |
33位 | 慎重さ |
ということで「コミュニケーション」と上位に入りやすい資質はTOP5は
- 1位:社交性
- 2位:ポジティブ
- 3位:戦略性
- 4位:共感性
- 5位:達成欲、活発性
でした。
※ストレングスファインダーの資質4グループ(人間関係構築力・実行力・影響力・戦略的思考力)ごとに色分けしてみました。
人間関係構築力のグループに属する
- 社交性
- ポジティブ
- 共感性
といった資質と相性が良く、組み合わせになりやすいといえます。
また行動力を武器とする
- 活発性
も決して多くはない資質ですが、組み合わせになりやすいのが特徴です。
4. 「コミュニケーション」と珍しい組み合わせの資質をチェック
ストレングスファインダーでは、組み合わせを分析する際
- 珍しい資質の組み合わせ
に注目すると、より詳細な分析が可能になります。
「コミュニケーション」と組み合わせになりにくい資質を順に並べると
- 1位:慎重さ
- 2位:内省、自己確信
- 3位:目標志向
- 4位:指令性、分析思考
- 5位:原点思考、規律性、自我
という結果になりました。
- 慎重さ
と最も組み合わせになりにくく
- 内省
- 分析思考
といった戦略的思考力に属する資質と上位の組み合わせになりにくい資質です。
この点は「活発性」と非常に似通っています。
「活発性」も「コミュニケーション」も
- 対人関係に怯まない
といった特徴があり、人と積極的に関係を築こうとする資質といえるでしょう。
5. 「コミュニケーション」の強みを仕事選びに活かすポイントは?
「コミュニケーション」の強みをもつ人は
- 説明上手
- 人と会話するのが好き
という性質が際立っています。
なので、他者の関心を惹くことを強く求められる職種に向いているでしょう。
- 教職
- セールス
- マーケティング
- マスメディア
など、多くの仕事でその能力を発揮することができるでしょう。
人前で話すことが好きなら、会議や学会などでも積極的に発表すると良いです。
「コミュニケーション」の資質を上位にもつ人にとって
- 言葉こそ最大の武器
です。
日ごろから影響力のある言葉や、心が動いた話や出来事をストックするのがおすすめです。
また「コミュニケーション」の才能を最大限に発揮するためにも
- 知識
- 専門性
をきちんと身に着けることで、伝え方だけでなく「伝える内容」も武器にできるよう自らを高めていくのがおすすめです。
6. 「コミュニケーション」の欠点(弱み)は?
「コミュニケーション」の資質をもつ人の欠点は
- 喋りすぎ
- 目立ちたがり屋
- 人の話を聞かない
といった側面がみられる点です。
他者の関心が自分に向くのを好む反面、相手の話に耳を傾ける姿勢に乏しい一面があります。
また、自分の考えや関心ばかりに没頭しがちです。
話をする際はできるだけ
- 聞き手の反応をよく観察する
と心がけ、最高の話し手と聞き手の関係を築けるように努めるのがおすすめです。
加えて自分が
- 会話をしていて心地よい相手
をよく観察してください。
彼らに共通する特徴をきちんと見極めることで、より自分に合ったパートナー(聞き手)選びを行うことが可能になるでしょう。
パートナーとしておすすめの組み合わせ
「コミュニケーション」の資質をもつ人は、基本的にどの資質とも相性が良いです。
- 分析思考
- 内省
といった自分とは異なる性質の資質のパートナーがいると、あなたの会話の幅が広がる可能性はあります。
また、どの資質を上位にもつ場合でも
- 人の話を聞く
という点は、心がけて接すると良いでしょう。
7. 「コミュニケーション」の資質をもつ人との関わり方
「コミュニケーション」の資質をもつ人は
- 会話を広げるのがうまい
ので、観客をもてなす場や盛り上げ必須のパーティーや宴会の場に積極的に呼ぶのがおすすめです。
イベントを企画する際も
- メッセージ性
- エンターテインメント性
の両面から、場を盛り上げるアイディアを提供してくれる可能性が高いです。
何かを教えたり、アドバイスをするのも好きなタイプなので指導者やトレーナーの役割を任すのもおすすめです。
また、仲良くなるために
- これまでの人生や体験談
を積極的に聞いてお互いに楽しむと、気心知れた良い関係が築きやすいでしょう。
まとめ
ということで、今回の記事ではストレングスファインダーの資質の1つ
- コミュニケーション
についてまとめてみました。
また「コミュニケーション」が高い人は、ビッグファイブ診断においても
- 外向性
の要素が非常に高い可能性があります。
気になる方はぜひチェックしてみてください。

今回の記事は、こちらの情報を参考元にしています。
資質の組み合わせに関して、こちらのデータを利用しました。
データの内容が気になる人もいると思いますので宜しければ、参考にしてください。