今回の記事では、ストレングスファインダー全34資質の1つ
- 公平性(Consistency)
について解説したいと思います。
各々の資質に関しては、診断コード付きの書籍にも丁寧な解説があります。
※コードは1度しか利用することができないものです。誤って古本を購入しないようにご注意ください。
が、私のように
- もっと詳しく学びたい
- 客観的なデータを知りたい
という感想を抱いた方も多いと思いますので、分析の参考にしていただければ幸いです。
1. 「公平性」を上位にもつ人の特徴
「公平性」という資質は
- 公正さを愛す
- バランス重視
- すべての人を平等に扱う
といった特徴があります。
その人の地位や肩書によって態度を変えず、平等に人と付き合うことを良しとします。
訳語は「公平性」ですが、英語では「Consistency」で
- 一貫性
- 言行一致
- 矛盾がない
といった意味をもちます。
公正な環境こそを最良のものと考えます。
だからこそ誰か1人だけが特別扱いされる状況を嫌い、コネや賄賂といった不正を嫌います。
2. 「公平性」をもつ人の割合
次に「公平性」という資質をもつ人の割合について、まとめておきます。
2018年までにストレングスファインダーを受けた全世界20002953人のデータによると、上位5位の資質の中で
- 「公平性」をもつ人の割合
- =約11.75%
- =23番目に多い資質
という結果になっています。
- 男性25位(11.25%)
- 女性15位(13.25%)
と「公平性」の上位割合は、やや女性の方が高めという結果でした。
- 「公平性」は20番目に多い資質
- =約12.05%
と、世界データ(11.75%)と大きな差はありませんでした。
まとめると「公平性」は男女によって大きな差はなく、世界と日本のデータにも差は見られなかったということです。
3. 「公平性」に最も多い組み合わせは?
次は、上位資質の組み合わせを検証してみましょう。
以下「公平性」と組み合わせになりやすい資質順に並べてみました。
1位 | 調和性 |
2位 | 責任感 |
3位 | 共感性 |
4位 | 達成欲 |
5位 | 適応性、親密性 |
7位 | 規律性 |
8位 | 成長促進 |
9位 | 回復志向、慎重さ |
11位 | 分析思考 |
12位 | 包含、学習欲 |
14位 | ポジティブ |
15位 | 信念 |
16位 | 収集 |
17位 | 最上志向、アレンジ、コミュニケーション、運命思考、原点思考 |
22位 | 内省 |
23位 | 個別化、社交性、未来志向、競争性 |
27位 | 目標志向、活発性、戦略性 |
30位 | 自我 |
33位 | 自己確信、指令性、着想 |
ということで「公平性」と上位に入りやすい資質はTOP5は
- 1位:調和性
- 2位:責任感
- 3位:共感性
- 4位:達成欲
- 5位:適応性、親密性
でした。
※ストレングスファインダーの資質4グループ(人間関係構築力・実行力・影響力・戦略的思考力)ごとに色分けしてみました。
人間関係構築力と実行力に属する資質が、集中しています。
最も組み合わせになりやすい
- 調和性
は、他者との同意点を見出して自身の歩幅を合わせることを重要視する性質です。
よって、すべての人が平等であることを望む「公平性」とは組み合わせになりやすいという結果が出ました。
4. 「公平性」と珍しい組み合わせの資質をチェック
ストレングスファインダーでは、組み合わせを分析する際
- 珍しい資質の組み合わせ
に注目すると、より詳細な分析が可能になります。
「公平性」と組み合わせになることが少ない資質を順に並べると
- 1位:自己確信、指令性、着想
- 4位:自我
- 5位:戦略性、活発性、目標志向
という結果になりました。
ここで注目すべきは
- 着想
が最も組み合わせになりにくい資質として浮上している点です。
「着想」は既存の枠組みをひっくり返し、新しい見方をするのを好む性質なので
- 規律性
- 調和性
- 公平性
以上3つの資質と対をなし、最も組み合わせになりにくい資質として浮上しています。
他者を顧みず、自分の判断に自信をもつことを良しとする
- 自己確信
の資質も組み合わせになりにくいです。
また自己主張を好む
- 自我
- 指令性
- 活発性
といった資質も組み合わせになりにくいという結果でした。
仮にこれらの資質と「公平性」を上位にあわせもつ場合は
- 珍しい資質の組み合わせ
をもつのだと考えてください。
各々の資質がもつ欠点を埋め合わせるように、強みを個性として増強することができるでしょう。
5. 「公平性」の強みを仕事選びに活かすポイントは?
「公平性」の強みをもつ人は
- 公正を重んじる
という姿勢が、大きな強みになります。
そのため規則や方針、手順といったものを全員が遍く理解して順守する状況を好みます。
よって
- 警察官
- 法執行機関
- 安全衛生管理
といった規則を重んじ、不正を取り締まる仕事が向いているといわれます。
どのような状況でも人々を平等公正に扱う仕事が向いています。
この点、資質の組み合わせによっても変わってくるはずです。
例えば
- 共感性
- 成長促進
といった資質が同じく上位ならば、生活指導を担う教師にも向いているでしょう。
ちなみに「公平性」の適職探しの注意点は、公正と規則を重んじる故に
- 予想外の大きな変化を嫌う
という傾向にあるという点です。
なるべく予測可能なパターンが続きやすい業務を選ぶと、適切に力を発揮できるでしょう。
6. 「公平性」の欠点(弱み)は?
「公平性」の資質をもつ人の欠点は
- 柔軟性に乏しい
- マニュアル重視
- 個性を出すことを好まない
といった側面がみられる点です。
良くも悪くも規則を遵守する性質なので、柔軟性には乏しく型通りの行動を好む傾向にあります。
また「公平性」は、誰もが平等に扱われる環境を好み、個人の特権や贔屓を嫌います。
すべての人を平等に考えることを良しとするため
- 誰か1人が特別扱いされる
といった状況を嫌うのです。
だからこそ自分自身にもまた個を殺し、公正さのもとにそっと身を隠すよう強制しがちです。
平等と正しさを追求するあまり、自分を追い詰めるほど本音や欲求を押し殺さないよう加減に注意してください。
7. パートナーとしておすすめの組み合わせ
「公平性」を上位にもつ人は
- 誰にでも平等
- 規律を遵守する
といった性質が際立っています。
すべての人を平等に扱うことができるのは、あなたの大きな武器です。
ですが、時に全体を重んじるばかり「個人」への視点を疎かにしてしまうことがあります。
そのため
- 個別化
- 最上志向
の資質をもつ人とタッグを組むと、人々と個別に対応するときのヒントが得られるでしょう。
また組み合わせになりにくい
- 着想
- 自己確信
- 自我
といった資質をもつ人の意見を聞くことで、あなた自身の考えを解きほぐす貴重な機会を得られる可能性が高いです。
8. 「公平性」の資質をもつ人との関わり方
「公平性」の資質をもつ人は
- すべての人を平等に扱う
という強みが、他の人よりも突出しています。
全員を平等に扱って評価する必要がある場合は、「公平性」の資質に頼るのがおすすめです。
また
- 規律やルール
を厳守しなくてはいけない状況で「公平性」の力を借りると、円滑に全体をまとめることができるでしょう。
注意点として「公平性」の資質をもつ人は
- 木(個)よりも森(全体)を重視する
傾向にあります。
「公平性」を上位にもつ人は、まさに超信頼できる「審判員」タイプです。
しかし平等と規則を重んじる故に、個々人に対して微細な眼差しを向けるタイプではありません。
よって、1人1人に注意をおいて評価しサポートする業務より、あくまで
- 全体を評価してまとめる監視役
が向いているでしょう。
まとめ
ということで、今回の記事ではストレングスファインダーの資質の1つ
- 公平性
についてまとめてみました。
今回の記事は、こちらの情報を参考元にしています。
資質の組み合わせに関して、こちらのデータを利用しました。
データの内容が気になる人もいると思いますので宜しければ、参考にしてください。