今回の記事では、ストレングスファインダー全34資質の1つ
- 信念(Belief)
について解説したいと思います。
各々の資質に関しては、診断コード付きの書籍にも丁寧な解説があります。
※コードは1度しか利用することができないものです。誤って古本を購入しないようにご注意ください。
が、私のように
- もっと詳しく学びたい
- 客観的なデータを知りたい
という感想を抱いた方も多いと思いますので、分析の参考にしていただければ幸いです。
1. 「信念」を上位にもつ人の特徴
「信念」という資質は
- 倫理観が強い
- 首尾一貫している
- 揺るぎない価値観をもつ
といった特徴があります。
自分の価値観をしっかりともち、使命感と情熱をもって仕事に取り組むことを好みます。
関心のある事柄に対しては、非常に情熱的です。
揺るぎない一貫性ゆえに、頼りがいのある人間として他者からの信頼も厚いタイプです。
所属するコミュニティや家族に対して、献身的に尽くすことが多いです。
2. 「信念」をもつ人の割合
次に「信念」という資質をもつ人の割合について、まとめておきます。
2018年までにストレングスファインダーを受けた全世界20002953人のデータによると、上位5位の資質の中で
- 「信念」をもつ人の割合
- =約10.9%
- =26番目に多い資質
という結果になっています。
男女別にデータを検証してみても
- 男性26位(11.25%)
- 女性22位(11.45%)
と大きな差異は確認できませんでした。
全34資質の中では、多いとは言い難い資質にあたります。
一方で、日本人のデータを調べてみたところ
- 「信念」は30位
- =約4.35%
と世界のデータ(約10.9%)と比較すると、かなり少なめの結果になりました。
さらに興味深いのは「信念」の資質をもつ人が少ない傾向にあるのは、日本だけではないという点です。
世界100以上の地域のデータを概観したところ
- ドイツ
- オランダ
- 台湾
- ベルギー
- オーストリア
では、最も珍しい(1番少ない)資質として浮上しました。
※他にも、デンマーク、フランス、インド、イラン、アイルランド、イタリア、ルクセンブルク、ミャンマー、スウェーデンといった国では2番目に少ない資質でした。一方で(一概にとは言えませんが)アフリカ・中東の地域では「信念」の資質をもつ人が多い印象です。
文化、宗教あるいは経済成長率など(要因は定かではありませんが)地域によって差が出やすい資質といえるでしょう。
3. 「信念」に最も多い組み合わせは?
次は上位資質の組み合わせを検証してみましょう。
以下「信念」と組み合わせになりやすい資質順に並べてみました。
1位 | 責任感 |
2位 | 成長促進 |
3位 | 運命思考 |
4位 | 達成欲 |
5位 | 親密性 |
6位 | 共感性 |
7位 | 学習欲 |
8位 | ポジティブ、調和性 |
10位 | 戦略性、適応性 |
12位 | 回復志向、収集 |
14位 | アレンジ |
15位 | 包含 |
16位 | コミュニケーション |
17位 | 公平性、個別化、最上志向 |
20位 | 社交性、着想、未来志向、原点思考 |
24位 | 活発性 |
25位 | 慎重さ、内省 |
27位 | 規律性、分析思考 |
29位 | 競争性 |
30位 | 目標志向、自己確信、自我 |
33位 | 指令性 |
ということで「アレンジ」と上位に入りやすい資質はTOP5は
- 1位:責任感
- 2位:成長促進
- 3位:運命思考
- 4位:達成欲
- 5位:親密性
でした。
※ストレングスファインダーの資質4グループ(人間関係構築力・実行力・影響力・戦略的思考力)ごとに色分けしてみました。
影響力・戦略的思考力のグループに属する資質が1つも見られないのが特徴です。
「責任感」「達成欲」「親密感」はもつ人が多い資質なので上位なのも納得ですが
- 成長促進
- 運命思考
の2つがランクインするのは、興味深い点だと感じます。
4. 「信念」と珍しい組み合わせの資質をチェック
ストレングスファインダーでは、組み合わせを分析する際
- 珍しい資質の組み合わせ
に注目すると、より詳細な分析が可能になります。
例えば「信念」の場合は順に
- 指令性
- 目標志向、自己確信、自我
- 競争性
- 規律性、分析思考
- 慎重さ、内省
といった資質がレアな組み合わせになります。
中でも
- 分析思考
- 内省
との組み合わせは「信念」の資質を補うものです。
「信念」は揺るぎない価値観をもつがゆえに、自分の考えに固執しすぎてしまうことがあります。
これらの資質をもつ人は、冷静さをもって客観的に自分を見つめなおす手助けをしてくれるでしょう。
5. 「信念」の強みを仕事選びに活かすポイントは?
「信念」の強みをもつ人は
- 首尾一貫している
- 揺るぎない価値観をもつ
という性質が際立っています。
なので、人生を通して情熱と信念をもって取り組める仕事に邁進するのが理想です。
具体例としては
- 教育
- 医療
- 社会福祉
- 法的機関
といった社会貢献を目的とする職業が適しているでしょう。
「信念」と「成長促進」の組み合わせを上位にもつ人は、特にこの傾向が強いでしょう。
また、自分自身にとって
- 働くことの意味・目的
を把握し、できる限りその価値観を周りに伝えるように心がけると、他者からの信頼を獲得しやすいです。
注意点としては、使命感を抱いた仕事に情熱を注ぎすぎる傾向がありますので
- 私生活とのバランスを崩さない
ように心がけてください。
6. 「信念」の欠点(弱み)は?
「信念」の資質をもつ人は、確固とした信念をもつがゆえに
- 頑固
- 自説を曲げない
- 他人の考えに聞く耳をもたない
といった側面がみられます。
良く言えば、自分の価値観をしっかりともち、仕事に対して使命感をもって邁進するタイプです。
が、自分の正しさに疑いを持ちにくい性質ともいえます。
他者をサポートしたり、献身的に手助けすることを好む一方
- エリート主義的
な一面もみられます。
自分と異なるバックグラウンドや意見をもつ人に対して時に、排他的になる傾向です。
あなたと異なる価値観をもつ人の存在を決して忘れず、多様性を受け入れたうえで意見を主張するようにしましょう。
パートナーとしておすすめの組み合わせ
繰り返しますが「信念」の資質をもつ人は
- 分析思考
- 内省
といった資質をもつパートナーを大切にするのがおすすめです。
あなたの価値観に客観性をもって、確かな情報や豊かなアイデアを提供してくれる存在となるでしょう。
また
- 未来志向
の資質をパートナーにすると、あなたの価値観を十分に活かせる未来を描き出してくれるでしょう。
7. 「信念」の資質をもつ人との関わり方
「信念」の資質をもつ人は
- 揺るぎない価値観をもつ
ので、心に決めた仕事に使命感をもって、誰よりも情熱的に取り組むことができます。
そのため
- 彼らの「信念」は何か?
をきちんと理解することが重要になります。
例えば、仕事の割り振りに関しても、彼らの価値観に沿った業務を与えることで、能力を最大限に活かせるはずです。
また「信念」の資質が強い人は
- 家族
- 所属するコミュニティ
を大切にする傾向があるので、その姿勢を理解し、高く評価すると信頼を獲得しやすいでしょう。
逆に、彼らの価値観を真っ向から否定し軽視することは、大きな衝突を招く原因となるので注意しましょう。
まとめ
ということで、今回の記事ではストレングスファインダーの資質の1つ
- 信念
についてまとめてみました。
今回の記事は、こちらの情報を参考元にしています。
資質の組み合わせに関して、こちらのデータを利用しました。
データの内容が気になる人もいると思いますので宜しければ、参考にしてください。