今回の記事では、ストレングスファインダー全34資質の1つ
- 回復志向(Restorative)
について解説したいと思います。
各々の資質に関しては、診断コード付きの書籍にも丁寧な解説があります。
※コードは1度しか利用することができないものです。誤って古本を購入しないようにご注意ください。
が、私のように
- もっと詳しく学びたい
- 客観的なデータを知りたい
という感想を抱いた方も多いと思いますので、分析の参考にしていただければ幸いです。
1. 「回復志向」を上位にもつ人の特徴
「回復志向」という資質は
- 問題解決が好き
- 修復作業が得意
- 困難を克服するのを楽しむ
といった特徴があります。
「回復志向」の資質は、困難に対して難色を示すのではなく、挑戦として前向きに受け止めて克服するといった傾向があります。
複雑で見慣れない問題に直面したとき、やりがいを感じるタイプです。
トラブルが起きた時に、その原因となるものを突き詰めて適切な対処をし、蘇生に導くというプロセスを好ましく感じます。
2. 「回復志向」をもつ人の割合
次に「回復志向」という資質をもつ人の割合について、まとめておきます。
2018年までにストレングスファインダーを受けた全世界20002953人のデータによると、上位5位の資質の中で
- 「回復志向」をもつ人の割合
- =約19.3%
- =8番目に珍しい資質
という結果になっています。
- 男性7位(約19.35%)
- 女性9位(約20.2%)
という結果でした。
- 「回復志向」は7番目に多い資質
- =約21.95%
という結果でした。
まとめると、世界と日本、男女別のデータを比較しても特に大きな差はみられませんでした。
3. 「回復志向」に最も多い組み合わせは?
次は、上位資質の組み合わせを検証してみましょう。
以下「回復志向」と組み合わせになりやすい資質順に並べてみました。
1位 | 責任感 |
2位 | 共感性 |
3位 | 調和性 |
4位 | 学習欲 |
5位 | 達成欲 |
6位 | 適応性 |
7位 | 親密性 |
8位 | 発達促進、収集 |
10位 | 個別化 |
11位 | 公平性 |
12位 | 運命思考、慎重さ、内省 |
15位 | 信念、戦略性 |
17位 | 分析思考 |
18位 | 原点思考、着想 |
20位 | ポジティブ、未来志向 |
22位 | 包含 |
23位 | コミュニケーション |
24位 | アレンジ |
25位 | 競争性 |
26位 | 活発性、規律性、社交性 |
29位 | 目標志向、自我 |
31位 | 指令性 |
32位 | 自己確信 |
33位 | 最上志向 |
ということで「自我」と上位に入りやすい資質はTOP5は
- 1位:責任感
- 2位:共感性
- 3位:調和性
- 4位:学習欲
- 5位:達成欲
でした。
※ストレングスファインダーの資質4グループ(人間関係構築力・実行力・影響力・戦略的思考力)ごとに色分けしてみました。
4. 「回復志向」と珍しい組み合わせの資質をチェック
ストレングスファインダーでは、組み合わせを分析する際
- 珍しい資質の組み合わせ
に注目すると、より詳細な分析が可能になります。
「回復志向」と組み合わせになることが少ない資質を順に並べると
- 1位:最上志向
- 2位:自己確信
- 3位:指令性
- 4位:自我、目標志向
という結果になりました。
影響力のグループに属する資質が目立ちます。
興味深いのは
- 最上志向
と「回復志向」の資質は組み合わせになることがゼロ(仮にあればレア中のレア)という結果がでていることです。
「最上志向」は
- 完璧主義
- 特異なものを伸ばす
といった特徴をもつ資質で、苦手なことや失敗を嫌う傾向にあります。
逆に「回復志向」は
- トラブル大歓迎
- 修復が得意
という資質なので、1度ダメになったものを再建させるのが得意です。
この意味で「最上志向」の資質にとって「回復志向」は、かけがえのないパートナーになる可能性が高いといわれます。
5. 「回復志向」の強みを仕事選びに活かすポイントは?
「回復志向」の強みをもつ人は
- 問題解決能力高め
- 修復作業が好き
- トラブルや困難を歓迎する
といった点が、特徴になります。
そのため
- 医療
- コンサルティング
- プログラミング
- カスタマーサービス
といった職種が向いていると言われます。
トラブルシューティングも得意で、多くの人がしり込みするような状況でも、適切な処置を行うことができるでしょう。
注意点は、問題解決能力が高すぎるため
- 親
- 教師
- コーチ
といった役割を担うと、相手の問題をすべて解決してしまい、彼らが学ぶ機会を奪ってしまう可能性があることです。
こういった状況では手を指し伸ばしたくなっても、少しだけ我慢し、見守る姿勢をもつのがおすすめです。
6. 「回復志向」の欠点(弱み)は?
「回復志向」の資質をもつ人の欠点は
- 批判的
- 懲罰志向
- 欠点に目が行く
といった側面がみられる点です。
「回復志向」の資質をもつ人は、問題解決能力が非常に高く、トラブルの原因を突き止める力に優れています。
逆に言えば
- 物事の欠点
に目が行きやすく、やや批判的な傾向にあります。
だからこそ
- 自分や他人に厳しい
といった傾向があり、知識不足やスキル不足などを気にしやすいです。
「回復志向」の資質をプラスに活かすために、対象がモノではなく人間であるときは、少し対象から距離を置き、欠点にも許しを与えるような姿勢をもつと楽になるでしょう。
7. パートナーとしておすすめの組み合わせ
「回復志向」を上位にもつ人は
- 修復作業が好き
- 問題解決能力が高い
といった性質が際立っています。
この資質は
- 最上志向
との相性が非常に良いとされます。
「最上志向」と「回復志向」はまさに対となる要素をもつ資質です。
特に日本人は3人に1人が「最上志向」の資質を上位にもつというデータもありますので、積極的にパートナーシップを結べる相手を探してみると良いでしょう。
8. 「回復志向」の資質をもつ人との関わり方
「回復志向」の資質をもつ人は
- 困難やトラブルを楽しむ
- 問題解決能力が非常に高い
といった特徴があります。
そのため、何か問題が起きた時やその原因を追究したいときは、積極的に「回復志向」の人の力を頼るのがおすすめです。
また、何か大きな問題が起きても「回復志向」の人はパニックになりにくい傾向にあります。
新しい物事や経験をする際に不安が大きければ「回復志向」の人に付き添いを頼むのが良いでしょう。
まとめ
ということで、今回の記事ではストレングスファインダーの資質の1つ
- 回復志向
についてまとめてみました。
今回の記事は、こちらの情報を参考元にしています。
資質の組み合わせに関して、こちらのデータを利用しました。
データの内容が気になる人もいると思いますので宜しければ、参考にしてください。