今回の記事では、ストレングスファインダー全34資質の1つ
- 適応性(Adaptability)
について解説したいと思います。
各々の資質に関しては、診断コード付きの書籍にも丁寧な解説があります。
※コードは1度しか利用することができないものです。誤って古本を購入しないようにご注意ください。
が、私のように
- もっと詳しく学びたい
- 客観的なデータを知りたい
という感想を抱いた方も多いと思いますので、分析の参考にしていただければ幸いです。
1. 「適応性」を上位にもつ人の特徴
「適応性」という資質は
- 臨機応変
- 今を生きる
- 不測の事態にうまく対応する
といった特徴があります。
柔軟性が非常に高く、時代流れや変化などもすぐに察知し、どんな荒波も容易く乗りこなします。
どんな状況にも落ち着いて対処できるため、安心感があります。
不測の事態にも冷静に対応できるバランスの取れたものの見方が武器となります。
2. 「適応性」をもつ人の割合
次に「適応性」という資質をもつ人の割合について、まとめておきます。
2018年までにストレングスファインダーを受けた全世界20002953人のデータによると、上位5位の資質の中で
- 「適応性」をもつ人の割合
- =約16.7%
- =10番目に多い資質
という結果になっています。
また
- 男性10位(約17.2%)
- 女性10位(約17.05%)
という結果になるので、性別による差異は見られません。
一方で日本人のデータを調べてみると
- 「適応性」は9位
- =約21%
という世界データよりも少し高めの結果でした。
※また100以上の地域のデータを概観したとき「適応性」の順位が最も高いのは、台湾(6番目に多い資質)でした。
この結果から日本人で「適応性」をもつ人の割合は、やや多めといえるでしょう。
3. 「適応性」に最も多い組み合わせは?
次は上位資質の組み合わせを検証してみましょう。
以下「適応性」と組み合わせになりやすい資質順に並べてみました。
1位 | 共感性 |
2位 | 調和性 |
3位 | ポジティブ |
4位 | 責任感 |
5位 | 成長促進、親密性 |
7位 | 戦略性 |
8位 | 着想 |
9位 | 収集 |
10位 | 運命思考 |
11位 | 回復志向 |
12位 | 包含 |
13位 | 公平性 |
14位 | コミュニケーション |
15位 | 最上志向、社交性、達成欲 |
18位 | 内省 |
19位 | 信念 |
20位 | 学習欲 |
21位 | アレンジ、慎重さ |
23位 | 原点思考 |
24位 | 個別化 |
25位 | 活発性 |
26位 | 未来志向 |
27位 | 競争性 |
28位 | 分析思考 |
29位 | 指令性 |
30位 | 自己確信、自我 |
32位 | 規律性 |
33位 | 目標志向 |
ということで「適応性」と上位に入りやすい資質はTOP5は
- 1位:共感性
- 2位:調和性
- 3位:ポジティブ
- 4位:責任感
- 5位:成長促進、親密性
でした。
※ストレングスファインダーの資質4グループ(人間関係構築力・実行力・影響力・戦略的思考力)ごとに色分けしてみました。
見事に、人間関係構築力に属する資質が集中しています。
このデータからも「適応性」を上位にもつ人は、総合的に
- 他者との関係性を重んじる人
が多く、人の輪の中で十分に力を発揮できる可能性が高いでしょう。
4. 「適応性」と珍しい組み合わせの資質をチェック
ストレングスファインダーでは、組み合わせを分析する際
- 珍しい資質の組み合わせ
に注目すると、より詳細な分析が可能になります。
「適応性」の場合は順に
- 目標志向
- 規律性
- 自己確信、自我
といった資質がレアな組み合わせです。
「適応性」にとって最も珍しい
- 適応性 × 目標志向
は、まさに正反対の性質をもつ資質の組み合わせです。
というのも「適応性」は、予測できない変化を好み、臨機応変に物事に取り組むことを好みます。
ただその一方
- 厳密なスケジュール
- 手順が決まり切った作業
に苛立ちを感じる傾向にあります。
長々とした会議や、計画を立てる作業も好む資質ではありません。
反対に「目標志向」は、回り道を嫌います。
計画性を愛して、何よりも効率を重視する資質なのでです。
この2つの資質が出会うことで、互いの欠点を補うことが可能ともいえるでしょう。
5. 「適応性」の強みを仕事選びに活かすポイントは?
さて「適応性」をもつ人は
- 柔軟性の高さ
- ハプニングにも冷静に対処できる
という性質が際立っています。
なので、常に変化に対応することが求められる職業が向いていると思われます。
例として挙げられるのは、ジャーナリズム、テレビ制作、救急医療といった職種です。
- どんな状況でも迅速な対応ができる
という強みは、あらゆる場面で活かされるでしょう。
また「適応性」だけでなく
- 共感性
をあわせもつなら、カスタマーサービスなども向いているでしょう。
ただし変化を好む一方
- ルーティンワーク
- 予定や手順が決まりきった仕事
は向いておらず、苛立ちを感じてやる気を失う可能性が高いです。
生産性をあげるためには、柔軟に創造性をもって働ける場を模索するのがおすすめです。
6. 「適応性」の欠点(弱み)は?
「適応性」の資質をもつ人は、変化に強く柔軟性に優れていますが
- 優柔不断
- 気まぐれ
- 計画性がない
- 決断力に乏しい
といった傾向にあります。
よく言えば、どのような環境にもなじみ、臨機応変に対処することができます。
が、その柔軟性ゆえ
- 他者の要求
に振り回され、自分の意志に反して周りに流されてしまう可能性も高いです。
「適応性」の資質をもつ人の生き方は、良くも悪くも「go with the flow」
流れに身を任せる
不測の事態をも抱き込めてしまえる柔軟性は、強力な武器です。
が、回り道を好みすぎてゴールを見失いがちなので、効率や計画性が必要とされる作業は注意しましょう。
パートナーとしておすすめの組み合わせ
「適応性」の資質をもつ人が、計画的に物事を進めるときは
- 信念
- 規律性
- 目標志向
といった長期の目標達成を得意とする資質をパートナーにすると、適切に力をコントロールできるといわれています。
その他、戦略的思考力に属する資質とも相性が良いでしょう。
「適応性」とこれらの資質を両方上位にもつ人は、うまく流れに乗りつつ自分を律して行動することもできるので、非常にバランスの良い人材ともいえます。
7. 「適応性」の資質をもつ人との関わり方
「適応性」をもつ人は
- 変化に強い
という性質をもちますので、前例のない新しい企画やイベントを一緒に始める相棒を探しているならぴったりの人材です。
注意点としては「適応性」の人は
- 計画を立てるのが苦手
です。
会議などでやる気を出すタイプではなく、ルーティンワークも苦手です。
仕事においては「適応性」の資質を「無計画だ」と非難するのではなく、その柔軟性を武器として活かすような付き合い方をするとベストだといえます。
まとめ
ということで、今回の記事ではストレングスファインダーの資質の1つ
- 適応性
についてまとめてみました。
また今回の記事は、こちらの情報を参考元にしています。
資質の組み合わせに関して、こちらのデータを利用しました。
当記事がどなたかの参考になれば、幸いです。