今回の記事では、ストレングスファインダー全34資質の1つ
- 原点思考(Context)
について解説したいと思います。
各々の資質に関しては、診断コード付きの書籍にも丁寧な解説があります。
※コードは1度しか利用することができないものです。誤って古本を購入しないようにご注意ください。
が、私のように
- もっと詳しく学びたい
- 客観的なデータを知りたい
という感想を抱いた方も多いと思いますので、分析の参考にしていただければ幸いです。
1. 「原点思考」を上位にもつ人の特徴
「原点思考」という資質は
- 逸話や先例を好む
- 過去から学びを得る
- バックグラウンドを重視する
といった特徴があります。
何よりも過去から学びを得ることを重視します。
そして過去から現在を理解し、また未来をも予測しようとする性質です。
2. 「原点思考」をもつ人の割合
次に「原点思考」という資質をもつ人の割合について、まとめておきます。
2018年までにストレングスファインダーを受けた全世界20002953人のデータによると、上位5位の資質の中で
- 「原点思考」をもつ人の割合
- =約8.85%
- =30番目に多い資質
という結果になっています。
また、日本人のデータを調べてみたところ
- 「原点思考」は27番目に多い資質
- =約8.8%
と世界データ(約8.85%)とほぼ同じでした。
興味深い点は、男女別にデータを検証してみたところ
- 男性17位(約12.95%)
- 女性31位(約6%)
という顕著な差がみられた点です。
女性のデータによると「原点思考」は4番目に少ない資質になります。
まとめると「原点思考」は世界データと日本に目立った差はありませんが、女性よりも明らかに男性に多い資質ということです。
3. 「原点思考」に最も多い組み合わせは?
次は、上位資質の組み合わせを検証してみましょう。
以下「原点思考」と組み合わせになりやすい資質順に並べてみました。
1位 | 学習欲 |
2位 | 収集 |
3位 | 責任感 |
4位 | 達成欲 |
5位 | 内省 |
6位 | 調和性 |
7位 | 親密性 |
8位 | 戦略性、適応性 |
10位 | 分析思考、運命思考、回復志向 |
13位 | 共感性 |
14位 | 個別化 |
15位 | 着想、慎重さ |
17位 | 信念 |
18位 | 公平性、成長促進 |
20位 | ポジティブ |
21位 | 最上志向、運命思考、アレンジ |
24位 | コミュニケーション、活発性 |
26位 | 未来志向、社交性、包含 |
27位 | 規律性 |
28位 | 未来志向、自我、指令性 |
31位 | 自己確信 |
ということで「原点思考」と上位に入りやすい資質はTOP5は
- 1位:学習欲
- 2位:収集
- 3位:責任感
- 4位:達成欲
- 5位:内省
でした。
※ストレングスファインダーの資質4グループ(人間関係構築力・実行力・影響力・戦略的思考力)ごとに色分けしてみました。
人間関係構築力と影響力に属する資質が1つもないのが特徴的ですね。
特に同じグループに属する
- 学習欲
- 収集
- 内省
といった資質は「原点思考」との相性が良いと思われます。
4. 「原点思考」と珍しい組み合わせの資質をチェック
ストレングスファインダーでは、組み合わせを分析する際
- 珍しい資質の組み合わせ
に注目すると、より詳細な分析が可能になります。
「原点思考」と組み合わせになることが少ない資質を順に並べると
- 1位:自己確信
- 2位:未来志向、自我、指令性
- 5位:規律性
という結果になりました。
中でも「未来志向」は、過去ではなく
- 未来のために生きる
という性質を強くもつので「原点思考」と対をなすといえるでしょう。
仮に以上にあげた資質と「運命思考」が上位になっている人は
- 珍しい組み合わせをもつ
と考えてください。
対となる資質を合わせもつということは、非常に希少な強みをもつのと同義です。
また、それぞれの資質の欠点をうまく補完できる可能性が高いといえるでしょう。
5. 「原点思考」の強みを仕事選びに活かすポイントは?
「原点思考」の強みをもつ人は
- 過去から学びを得る
という意識が非常に強いです。
なので、歴史やケーススタディを重んじる職種が向いているでしょう。
例としては
- 研究者
- 学芸員
- 歴史学者
といった例が挙げられます。
「学習欲」や「収集」の資質をあわせもつ場合は、特に学者肌の気質が強いといえるでしょう。
歴史だけでなく、人類学との相性もいいです。
また「分析思考」をあわせもつ場合は
- アナリスト
- データ解析
の仕事も向いているでしょう。
注意点は「原点思考」の人は、過去を重んじるため
- 変化が苦手
という傾向にあります。
あまりに流動的で変化の多い環境は、好みません。
過去を積み上げるように、頭の中の情報やスキルを増幅できる仕事を選びましょう。
6. 「原点思考」の欠点(弱み)は?
「原点思考」の資質をもつ人の欠点は
- 過去に埋没する
- 変化への対応が遅い
- 新しい考えを拒みがち
といった側面がみられます。
過去を重んじることで学びを得たいと考えるからこそ、過去を重視しすぎて動きがとれなくなってしまうという危険があります。
また、過去の事例を判断材料にできない場合は
- 自分の考えに自信がもてない
といった側面もあります。
そのため、人を判断する際にも
- 学歴
- 職歴
- 業績
といったその人の過去を重要視し、判断材料にすることが多いです。
7. パートナーとしておすすめの組み合わせ
「原点思考」をもつ人は、良くも悪くも
- 過去に埋没する
という傾向があります。
そのため
- 未来志向
- 戦略性
の資質をもつ人とパートナーを組むと、未来への予測が立てやすくなるでしょう。
お互いの欠点を補完する良い関係が築けるはずです。
また「今」を生きることを重視する
- 活発性
の資質をもつ人とパートナーを組めば、あなたの行動力を促進してくれる可能性が高いです。
資質とは関係ありませんが
- 歴史
- 伝記
- ノンフィクション
といったジャンルの本を読むと、好奇心が刺激され人生の楽しみが深まる傾向にあるでしょう。
8. 「原点思考」の資質をもつ人との関わり方
「運命思考」の資質をもつ人は
- 物事の経緯を振り返るのが得意
な傾向にあります。
過去のデータを集めたりまとめたりする作業が必要な場合は「原点思考」の人を頼りにするといいでしょう。
さらに「原点思考」の人は
- 物事の起源
を探るのに長けています。
トラブルや悩みの原因を具体的に知りたいときも「原点思考」の資質を上位にもつ人に、助けを求めるのがおすすめです。
まとめ
ということで、今回の記事ではストレングスファインダーの資質の1つ
- 運命思考
についてまとめてみました。
今回の記事は、こちらの情報を参考元にしています。
資質の組み合わせに関して、こちらのデータを利用しました。
データの内容が気になる人もいると思いますので宜しければ、参考にしてください。