今回の記事では、ストレングスファインダー全34資質の1つ
- 目標志向(Focus)
について解説したいと思います。
各々の資質に関しては、診断コード付きの書籍にも丁寧な解説があります。
※コードは1度しか利用することができないものです。誤って古本を購入しないようにご注意ください。
が、私のように
- もっと詳しく学びたい
- 客観的なデータを知りたい
という感想を抱いた方も多いと思いますので、分析の参考にしていただければ幸いです。
1. 「目標志向」を上位にもつ人の特徴
「目標志向」という資質は
- 効率を愛する
- 目標達成を重視
- 期限と責務を重んじる
といった特徴があります。
明確な目標(ゴール)を設定し、達成するための最短距離を走ることを好みます。
ゆえに、物事の核心をつかむのが得意です。
自分の行動を目標達成のために必要な本筋のみに厳選し、役立たないものは切り捨てる傾向にあります。
無駄な事柄には、時間を割きません。
最も重要な優先事項に焦点を絞り、ズバッと最短でゴールへ向かうことに全力を尽くします。
2. 「目標志向」をもつ人の割合
次に「目標志向」という資質をもつ人の割合について、まとめておきます。
2018年までにストレングスファインダーを受けた全世界20002953人のデータによると、上位5位の資質の中で
- 「目標志向」をもつ人の割合
- =約8.8%
- =6番目に少ない資質
という結果になっています。
- 男性29位(12.95%)
- 女性29位(6%)
と、女性よりも明らかに男性の方が高い結果になりました。
- 「目標志向」は26番目に多い資質
- =約8.85%
と世界データ(8.8%)とほぼ同じでした。
※100以上の地域のデータを概観したところ「目標志向」が最も上位に位置していたのは、韓国(上から7番目)でした。
まとめると「目標志向」は女性よりも男性の方が上位にもつ人の割合が多く、世界データと日本データもほぼ同じということです。
3. 「目標志向」に最も多い組み合わせは?
次は、上位資質の組み合わせを検証してみましょう。
以下「目標志向」と組み合わせになりやすい資質順に並べてみました。
1位 | 達成欲 |
2位 | 学習欲 |
3位 | 競争性 |
4位 | 責任感、分析思考、未来志向 |
7位 | 親密性、自我 |
9位 | 戦略性、規律性 |
11位 | 慎重さ |
12位 | 回復志向、調和性、個別化 |
15位 | 最上志向、活発性 |
17位 | 指令性、コミュニケーション、公平性、収集 |
21位 | ポジティブ、着想、アレンジ、信念、原点思考 |
26位 | 社交性、自己確信、内省、包含、共感性 |
31位 | 適応性、運命思考、発達促進 |
ということで「目標志向」と上位に入りやすい資質はTOP5は
- 1位:達成欲
- 2位:学習欲
- 3位:競争性
- 4位:責任感、分析思考、未来志向
でした。
※ストレングスファインダーの資質4グループ(人間関係構築力・実行力・影響力・戦略的思考力)ごとに色分けしてみました。
1番組み合わせになりやすい
- 達成欲
は多忙を好む性質で、目標(ゴール)を何よりも欲する「目標志向」と非常に相性が良いです。
また
- 競争性
- 分析思考
といった男性が上位にもつことの多い資質が、組み合わせになりやすいものとして浮上しています。
逆に女性に多い
- 人間関係構築力
のグループに属する資質が1つもみられないのも特徴的です。
4. 「目標志向」と珍しい組み合わせの資質をチェック
ストレングスファインダーでは、組み合わせを分析する際
- 珍しい資質の組み合わせ
に注目すると、より詳細な分析が可能になります。
「目標志向」と組み合わせになることが少ない資質を順に並べると
- 1位:適応性、運命思考、発達促進
- 4位:社交性、自己確信、内省、包含、共感性
という結果になりました。
組み合わせになることが最も少ないのは
- 適応性
- 運命思考
- 発達促進
どれも人間関係構築力に属する資質でした。
「目標志向」の優先順位は
- 目標達成>他人の感情
です。
業務を貫徹させるためなら、他人の感情を害することを大して厭わない傾向にあります。
この点、人間関係構築力に属する資質とは大きく毛色が異なります。
また「目標志向」はいわゆる「回り道」に意味を見出さないため
- 内省
の資質とも組み合わせになりにくいという結果が出ています。
5. 「目標志向」の強みを仕事選びに活かすポイントは?
「目標志向」の強みをもつ人は
- 効率重視
- 目標達成に燃える
という傾向にあります。
何よりも
- 目標
- 期限
が、はっきりとしている仕事が適職になりますので
- マネージャー
- プロジェクトリーダー
- (ノルマが決まっている)営業
といった職種が向いているでしょう。
- 無駄を切り捨て優先事項を把握する
のが得意なので、重要なプロジェクトを進行させるうえでは一員として欠かせない存在です。
また
- リーダーとして主導権を握れる立場
でも最良の力を発揮し、全体を黙々とゴールへ導けるでしょう。
独立して働くことも得意なので
- 起業
- フリーランス
といった道も考えられるでしょう。
適職選びの注意点としては
- 遅れ
- 障害
に対して苛立ちを感じやすいので、周りと強調し歩幅を合わせることを重視する職種は避けるのが無難です。
また、他者と肩を組んで二人三脚するよりは、最短距離でゴールまで独走することを好みます。
できる限り、自分の裁量で遂行できる業務を選ぶと良いでしょう。
6. 「目標志向」の欠点(弱み)は?
「目標志向」の資質をもつ人の欠点は
- 没頭しすぎ
- ストレスフル
といった側面がみられる点です。
これらの欠点は「目標志向」の強みと表裏一体をなします。
目標達成することばかりに意識が向き、対象に没入しすぎて周りを見失ってしまうことがあります。
生産性は非常に高く、仕事において成功を掴みやすいタイプです。
が、それゆえに
- QOL(生活の質)
- 家族・恋人を含む人間関係
を犠牲にしすぎないよう、注意しましょう。
他の人は「目標志向」を上位にもつあなたほど、効率的にモノを考えたり、行動したりしていません。
世の中には
- 「回り道」を好む
- ⇒そこから新たな発見や喜びを見出す
と思考する人も多くいます。
他人にも自分と同じような効率性やハイペースを強制しないよう、注意しましょう。
7. パートナーとしておすすめの組み合わせ
「目標志向」を上位にもつ人は
- 効率重視
- 明確なゴールを必要とする
といった性質が際立っています。
そのためビジネスにおいては
- 達成欲
- 競争性
- 指令性
といった資質をもつ人とタッグを組むと、互いの強みが掛け合わさり倍増するような関係を築けるでしょう。
が、これらの組み合わせは性質が似ているため
- 互いの欠点も倍増しやすい
という危険があります。
そのため、特にプライベートでは最も組み合わせになりにくい
- 適応性
- 運命思考
- 発達促進
の資質をもつ人と行動を共にして意見を積極的に聞くことで、あなた自身の考えを解きほぐす貴重な機会を得られる可能性が高いです。
同様に
- 内省
の資質をもつ人と組むのも非常におすすめです。
あなたにとって、新たな視点や豊かな洞察を得られる大きなチャンスにつながるでしょう。
8. 「目標志向」の資質をもつ人との関わり方
「目標志向」の資質をもつ人は
- 目標達成
- 業務を貫徹する
という点を、非常に重要視します。
そのため
- 重要なプロジェクト
- 期限が限られた業務
において「目標志向」の力を借りると、スムーズに物事が進行するはずです。
また、彼らは生産性が低くて意味を見出せない行為を嫌います。
- 役割が曖昧なチーム活動
- 議題のはっきりしない会議
に参加させると、苛立ちを覚える可能性が高いでしょう。
どちらかというとチームプレーよりも、個人で独走することで力を発揮します。
そのため「目標志向」の人には積極的に
- 業務の主導権を握らせる
ようにすると、特に上からの指示がなくとも自ずと集中し効率的に目標を達成するでしょう。
注意点としては「目標志向」の力を適切に発揮させるために
- 期日
をはっきり伝えるのがおすすめです。
また、不測の事態が起きた場合の対応策を明確に伝えておくのが良いです。
無駄な回り道を要しないという点で「目標志向」の力が発揮されやすくなるでしょう。
まとめ
ということで、今回の記事ではストレングスファインダーの資質の1つ
- 目標志向
についてまとめてみました。
今回の記事は、こちらの情報を参考元にしています。
資質の組み合わせに関して、こちらのデータを利用しました。
データの内容が気になる人もいると思いますので宜しければ、参考にしてください。