今回の記事では、ストレングスファインダー全34資質の1つ
- 慎重さ(Deliberative)
について解説したいと思います。
各々の資質に関しては、診断コード付きの書籍にも丁寧な解説があります。
※コードは1度しか利用することができないものです。誤って古本を購入しないようにご注意ください。
が、私のように
- もっと詳しく学びたい
- 客観的なデータを知りたい
という感想を抱いた方も多いと思いますので、分析の参考にしていただければ幸いです。
1. 「慎重さ」を上位にもつ人の特徴
「慎重さ」という資質は
- 思慮深い
- 判断力に優れている
- あらゆるリスクに気づく
といった特徴があります。
非常に注意深く考え、あらゆるリスクを想定するため判断力が人並外れています。
とても用心深い性格で、友人選びは慎重です。
計画を立てるのを好み、細心の注意を払いながら物事を進めていくタイプです。
2. 「慎重さ」をもつ人の割合
次に「慎重さ」という資質をもつ人の割合について、まとめておきます。
2018年までにストレングスファインダーを受けた全世界20002953人のデータによると、上位5位の資質の中で
- 「慎重さ」をもつ人の割合
- =約11.25%
- =25番目に多い資質
という結果になっています。
- 男性25位(13.6%)
- 女性16位(9.75%)
と「慎重さ」の割合は男性の方がやや高い傾向でした。
興味深い点は、日本人のデータを調べてみたところ
- 「慎重さ」は11番目に多い資質
- =約19.75%
と世界データ(約11.25%)よりも、高めの割合だった点です。
※100以上の地域のデータを概観したところコスタリカ、グアテマラ、ホンジュラス、イラン、イラクなども比較的高い数値でした。同じアジアでは、ベトナムでも上位にあがっています。
まとめると「慎重さ」は女性より男性の方がやや高い傾向にあり、日本人は世界の中でも「慎重さ」の資質を上位にもつ人の割合が高いということです。
3. 「慎重さ」に最も多い組み合わせは?
次は、上位資質の組み合わせを検証してみましょう。
以下「慎重さ」と組み合わせになりやすい資質順に並べてみました。
1位 | 責任感 |
2位 | 親密性 |
3位 | 分析思考 |
4位 | 達成欲 |
5位 | 学習欲 |
6位 | 調和性 |
7位 | 公平性、内省 |
9位 | 回復志向、適応性 |
11位 | 戦略性、収集 |
13位 | 共感性 |
14位 | 原点思考 |
15位 | 個別化 |
16位 | 着想、規律性、競争性 |
19位 | 信念、最上志向 |
21位 | 未来志向、目標志向、運命思考 |
24位 | 成長促進 |
25位 | 自我、分析思考、アレンジ |
28位 | 包含、自己確信、活発性 |
31位 | コミュニケーション、ポジティブ |
33位 | 社交性 |
ということで「原点思考」と上位に入りやすい資質はTOP5は
- 1位:責任感
- 2位:親密性
- 3位:分析思考
- 4位:達成欲
- 5位:学習欲
でした。
※ストレングスファインダーの資質4グループ(人間関係構築力・実行力・影響力・戦略的思考力)ごとに色分けしてみました。
正確さを重視する
- 分析思考
は共通点も多く、組み合わせになりやすい資質と考えられます。
また、親密性は
- 心を開いた友人
をとりわけ大切にする資質なので「慎重さ」との相性がいいと考えられます。
4. 「慎重さ」と珍しい組み合わせの資質をチェック
ストレングスファインダーでは、組み合わせを分析する際
- 珍しい資質の組み合わせ
に注目すると、より詳細な分析が可能になります。
「慎重さ」と組み合わせになることが少ない資質を順に並べると
- 1位:社交性
- 2位:コミュニケーション、ポジティブ
- 5位:包含、自己確信、活発性
という結果になりました。
人間関係構築力と実行力の資質が多いのが、特徴的です。
以上の資質と「慎重さ」がどちらも上位に入っている人は
- とても珍しい組み合わせをもつ
と考えてください。
「慎重さ」の欠点を、自分自身でうまくコントロールできる可能性が高いでしょう。
全34の資質組み合わせの中でも
- 「社交性」×「慎重さ」
の組み合わせは、ゼロ(仮にあればレア中のレア)という数字が出ています。
そのためパートナーに「社交性」の資質をもつ人を選ぶと、お互いにない強みをみとめて学べる点が多いと思われます。
5. 「慎重さ」の強みを仕事選びに活かすポイントは?
「慎重さ」の強みをもつ人は
- 優れた判断力をもつ
というのが、大きな強みになります。
他人が見落としがちなリスクにもすぐに気づくので、プライベートやビジネス双方において優秀な相談相手として信頼を得やすいタイプでしょう。
例として
- 法務関係
- 財務担当
などが「慎重さ」を活かせる適職として挙げられます。
「分析思考」をあわせもつ場合は
- アナリスト
- データ解析
- エンジニア
といった仕事も向いているでしょう。
注意点としてはリスク管理に長けていて、常に先を想定して地雷を避ける優れた判断力をもつ一方
- 判断に時間がかかる
という特徴があります。
早急な判断を求められ、考える時間を確保できないスピード重視の職種は避けた方が無難でしょう。
6. 「慎重さ」の欠点(弱み)は?
「慎重さ」の資質をもつ人の欠点は
- 内向的
- 用心深い
- 態度がよそよそしい
といった側面です。
信頼する人を慎重に選ぶタイプなので、心を開いてもらえず寂しい思いを感じて遠ざかってしまう人も少なくないでしょう。
また、危険を恐れすぎて行動に移れないということもあります。
ただしこの点は、上位資質の組み合わせにもよります。
特に
- 人間関係構築力
- 影響力
のグループに属する資質も上位に合わせもつならば、「慎重さ」の欠点を補いながら「判断力に優れている」という武器をフル活用していくと成功をつかみやすいでしょう。
7. パートナーとしておすすめの組み合わせ
「慎重さ」をもつ人は、良くも悪くも
- 注意深い
という傾向があります。
そのため
- 活発性
- 指令性
- 自己確信
といった資質をもつ人とパートナーを組むと、まるでお互いパズルのピースが合わさったように大きな相乗効果を発揮するでしょう。
あなたが下した最良の決断を、これらの資質をもつパートナーが劇的に行動へと導きます。
判断力と行動力をあわせもった、まさに無敵のパートナーシップを組むことができるはずです。
8. 「慎重さ」の資質をもつ人との関わり方
「慎重さ」の資質をもつ人は
- 判断力が高い
というのが強みです。
あらゆるリスクを想定し、適切な判断を下す傾向にあります。
なので、何かを決定する際に有能なアドバイザーやプランナーとして頼りにするのがおすすめです。
「慎重さ」の資質をもつ人が、上司や先輩にあたるのであれば積極的に彼らの意見や経験談を聞いてみるといいでしょう。
彼らの判断理由やそこに至るまでの思考プロセスを細かに聞くことで、自分が見落としていたリスクや知見に気づける可能性が高いです。
まとめ
ということで、今回の記事ではストレングスファインダーの資質の1つ
- 慎重さ
についてまとめてみました。
今回の記事は、こちらの情報を参考元にしています。
資質の組み合わせに関して、こちらのデータを利用しました。
データの内容が気になる人もいると思いますので宜しければ、参考にしてください。