今回の記事では、ストレングスファインダー全34資質の1つ
- 収集(Input)
について解説したいと思います。
各々の資質に関しては、診断コード付きの書籍にも丁寧な解説があります。
※コードは1度しか利用することができないものです。誤って古本を購入しないようにご注意ください。
が、私のように
- もっと詳しく学びたい
- 客観的なデータを知りたい
という感想を抱いた方も多いと思いますので、分析の参考にしていただければ幸いです。
1. 「収集」を上位にもつ人の特徴
「収集」という資質は
- 知的好奇心旺盛
- 情報収集が好き
- 物を集めて保管する
といった特徴があります。
まるで呼吸をするように、自然にインプットを行います。
知識豊かで、専門性が高い傾向にあります。
情報や言葉、体験や事例といった形のないものだけを集めるわけではありません。
コレクターとしての素質が非常に高く、自分が興味を惹かれたものなら何でも収集し、整理して保管することを好みます。
2. 「収集」をもつ人の割合
次に「収集」という資質をもつ人の割合について、まとめておきます。
2018年までにストレングスファインダーを受けた全世界20002953人のデータによると、上位5位の資質の中で
- 「収集」をもつ人の割合
- =約19.55%
- =7番目に多い資質
という結果になっています。
- 「収集」は10番目に多い資質
- =約20.6%
と世界データ(19.55%)と比較しても、割合に大きな差はありませんでした。
- 男性14位(15.2%)
- 女性6位(22.25%)
と、男性よりも女性の方がやや高い結果でした。
この結果から「収集」は世界と日本のデータに大きな差はなく、男性より女性の方がやや上位にもつ割合が多い資質といえるでしょう。
3. 「収集」に最も多い組み合わせは?
次は、上位資質の組み合わせを検証してみましょう。
以下「収集」と組み合わせになりやすい資質順に並べてみました。
1位 | 学習欲 |
2位 | 内省 |
3位 | 達成欲 |
4位 | 戦略性 |
5位 | 責任感、運命思考 |
7位 | 着想 |
8位 | 共感性 |
9位 | 適応性 |
10位 | 個別化 |
11位 | 親密性 |
12位 | 調和性 |
13位 | 原点思考、発達促進、ポジティブ、回復志向 |
17位 | コミュニケーション |
18位 | 最上志向 |
19位 | 未来志向、信念 |
21位 | 活発性 |
22位 | 分析思考、アレンジ、慎重さ |
25位 | 社交性 |
26位 | 公平性 |
27位 | 包含 |
28位 | 競争性、規律性 |
30位 | 指令性、目標志向 |
32位 | 自我 |
33位 | 自己確信 |
ということで「収集」と上位に入りやすい資質はTOP5は
- 1位:学習欲
- 2位:内省
- 3位:達成欲
- 4位:戦略性
- 5位:責任感、運命思考
でした。
※ストレングスファインダーの資質4グループ(人間関係構築力・実行力・影響力・戦略的思考力)ごとに色分けしてみました。
1番組み合わせになりやすい
- 学習欲
は、学ぶというプロセスに大きな楽しみを見出せる性質です。
「収集」との相性は非常に良く、学習意欲が高い人ほどあわせもつ傾向にあるでしょう。
また、とにかく熟考を好む
- 内省
の資質と組み合わせになることも多いです。
4. 「収集」と珍しい組み合わせの資質をチェック
ストレングスファインダーでは、組み合わせを分析する際
- 珍しい資質の組み合わせ
に注目すると、より詳細な分析が可能になります。
「収集」と組み合わせになることが少ない資質を順に並べると
- 1位:自己確信
- 2位:自我
- 3位:目標志向、指令性
- 5位:競争性、規律性
という結果になりました。
影響力のグループに属する資質が、集中しています。
- 自己確信
- 自我
- 指令性
といった資質は、関心を他者ではなく自己にフォーカスして発信(アウトプット)するのを好む資質です。
一方で「収集」は、絶えず外に関心を向けてスポンジのように情報を取集(インプット)するのが強みなので、組み合わせになりにくいと考えられます。
また「収集」の資質は、集めるものを
- 役に立つ・立たないの基準で選別しない
といった傾向にあります。
そのため効率と実用を重んじる「目標志向」と相反し、組み合わせになりにくいと理解できます。
5. 「収集」の強みを仕事選びに活かすポイントは?
「収集」の強みをもつ人は
- 情報通
- 知的好奇心旺盛
- インプット大好き
という姿勢が、大きな強みになります。
そのため
- 調査
- 教員
- 研究職
- ジャーナリズム
といった仕事が向いているといわれます。
図書館の司書や、学芸員といった仕事にも適しているでしょう。
個人の嗜好によるかもしれませんが、特定の分野やジャンルのモノをかき集め、保管するといったプロセスが必要とされる場で力を発揮します。
またプライベートでも
- 貴重な蒐集品
- 珍しいデータ・事実
- 興味深い論文・書籍
といったものを知らずに集めていることもあります。
それらを適切にアウトプットすることで、特定の分野の専門家として認められる可能性も高いです。
「収集」の資質を活かすためにも
- 専門性は何か?
- 熱中して集めてるもの(ジャンル)は何か?
と自分に問いかけて対象をきちんと把握し、適職選びに活かすのがおすすめです。
6. 「収集」の欠点(弱み)は?
「収集」の資質をもつ人の最大の欠点は
- モノを捨てられない
という点です。
「収集」の資質を上位にもつ人は、まるでリスの頬袋のように自分が気に入ったものをたくさん集めて保管することを好みます。
そのため、本棚に書籍が溢れかえっていう人も多いでしょう。
人によっては、机の上が常に乱雑であったり、収納スペースが使わないモノで溢れているといったケースもあります。
情報に関しても、同じような側面がみられます。
「収集」の資質ならではの知的好奇心ゆえ
- 多くのことを知ってる
- =雑学好き
な面をもつことも多いです。
ゆえに同じ分野に興味がある人があなたと会話すると
- 話をするのが超楽しい人!
として高評価されます。
が、逆にその分野に全く興味がない人と会話をすると
- 話してて本当に退屈な人…
と正反対の評価を受けてしまうこともあるのです。
「収集」の資質を輝かせるためにもインプットだけでなく
- アウトプットの方法
も意識的に学んでいくと、あなたの知識が豊かな彩りをもって出会う人々を魅了する機会が増えるでしょう。
7. パートナーとしておすすめの組み合わせ
先ほど述べたように「収集」を上位にもつ人は
- モノが捨てられない
といった傾向があります。
この点
- 規律性
の資質を上位にもつパートナーの力を借りると、整理整頓が行き届くでしょう。
また
- 目的志向
の資質を上位にもつ人とパートナーを組むと
- 本当に必要なもの
だけを選び、ズバズバッと切り捨てるように厳選してくれます。
「収集」の資質をもつ人が、ありとあらゆるものに手を伸ばし惹かれて集めようとしても「目的志向」の人が傍にいれば、うまく横道から本筋へと軌道修正してくれるでしょう。
また、あなたがもつ情報や専門性を活かすために
- 活発性
- 指令性
といった資質をもつ人とパートナーを組んで、アウトプットを促進してもらうのもおすすめです。
8. 「収集」の資質をもつ人との関わり方
「収集」の資質をもつ人は
- モノを集める
- インプットが大好き
という強みが、他の人よりも突出しています。
「収集」の資質をもつ人は、頭に詰め込んでいる情報量が人並外れている場合も多いので、積極的に情報を聞くと良いでしょう。
また彼らにとって
- 関心があること
- ハマっていること
をテーマにして会話を進めると、お互いに良好な人間関係を築きやすくなるでしょう。
まとめ
ということで、今回の記事ではストレングスファインダーの資質の1つ
- 収集
についてまとめてみました。
今回の記事は、こちらの情報を参考元にしています。
資質の組み合わせに関して、こちらのデータを利用しました。
データの内容が気になる人もいると思いますので宜しければ、参考にしてください。