今回の記事では、ストレングスファインダー全34資質の1つ
- 競争性(Competition)
について解説したいと思います。
各々の資質に関しては、診断コード付きの書籍にも丁寧な解説があります。
※コードは1度しか利用することができないものです。誤って古本を購入しないようにご注意ください。
が、私のように
- もっと詳しく学びたい
- 客観的なデータを知りたい
という感想を抱いた方も多いと思いますので、分析の参考にしていただければ幸いです。
1. 「競争性」を上位にもつ人の特徴
「競争性」という資質は
- 勝利を求める
- 1番を追い求める
- 他人と自分を比較する
といった特徴があります。
エネルギッシュに勝利を追い求め、競争相手を超えることで至上の喜びを得ます。
コンテストにも果敢に挑むタイプです。
自分の成果を測り、他者と比較しながらトップの座を目指すという流れを好みます。
2. 「競争性」をもつ人の割合
次に「競争性」という資質をもつ人の割合について、まとめておきます。
2018年までにストレングスファインダーを受けた全世界20002953人のデータによると、上位5位の資質の中で
- 「競争性」をもつ人の割合
- =約10.7%
- =8番目に少ない資質
という結果になっています。
男女別にデータを検証してみたところ
- 男性11位(約16.35%)
- 女性30位(約6.5%)
女性に比べて、男性は倍以上に多い資質と判明しました。
さらに日本人のデータを調べてみたところ
- 「競争性」は4番目に少ない資質
- =約4.15%
という結果でした。
これは、世界の女性のデータ(約6.5%)よりも低い数値となります。
まとめると「競争性」の資質は女性よりも男性が高い傾向にあり、日本人の「競争性」は低い傾向にあると判明しました。
3. 「競争性」に最も多い組み合わせは?
次は、上位資質の組み合わせを検証してみましょう。
以下「競争性」と組み合わせになりやすい資質順に並べてみました。
1位 | 達成欲 |
2位 | 戦略性 |
3位 | 未来志向 |
4位 | 親密性 |
5位 | 自我 |
6位 | 学習欲 |
7位 | 目標志向 |
8位 | 活発性、分析思考 |
10位 | 着想 |
11位 | 個別化、最上志向、コミュニケーション |
14位 | 責任感、適応性、指令性、社交性 |
18位 | 回復志向、慎重さ |
20位 | ポジティブ |
21位 | 収集、調和性、原点思考 |
24位 | 規律性、共感性、公平性、包含、内省、自己確信、信念、アレンジ |
32位 | 成長促進 |
33位 | 運命思考 |
ということで「競争性」と上位に入りやすい資質はTOP5は
- 1位:達成欲
- 2位:戦略性
- 3位:未来志向
- 4位:親密性
- 5位:自我
でした。
※ストレングスファインダーの資質4グループ(人間関係構築力・実行力・影響力・戦略的思考力)ごとに色分けしてみました。
特に
- 未来志向
- 自我
の二つは比較的もつ人が少ない資質なので、とりわけ「競争性」との相性が良いと考えられます。
4. 「競争性」と珍しい組み合わせの資質をチェック
ストレングスファインダーでは、組み合わせを分析する際
- 珍しい資質の組み合わせ
に注目すると、より詳細な分析が可能になります。
「競争性」と組み合わせになることが少ない資質を順に並べると
- 1位:運命思考
- 2位:成長促進
- 3位:規律性、共感性、公平性、包含、内省、自己確信、信念、アレンジ
という結果になりました。
これらの資質と「競争性」を上位にあわせもつ場合は、かなり珍しい資質の組み合わせをもっています。
欠けている資質に人間関係構築力、実行力のグループに属するものが目立ちます。
特に結びつきにくい
- 運命思考
という資質は、他人を攻撃することを嫌い、人と人との間にかけ橋を結ぶ役割を好みます。
対して「競争性」は
- 勝利を手にするとき至上の喜び得る
という性質なので、組み合わせになることが稀だと考察できるでしょう。
5. 「競争性」の強みを仕事選びに活かすポイントは?
「競争性」の強みをもつ人は
- 競争好き
- 他者と比較する
という性質が際立っています。
なので、強くて優秀なライバルと切磋琢磨しながら高みに登れる職種がふさわしいでしょう。
- 実業家
- 弁護士
- アスリート
- 営業担当者
といった例が挙げられます。
他にも
- 競争の仕組みをもつ環境・作業
であれば、積極的に力を発揮することができるはずです。
自分よりも上のレベルにいるライバルと出会うと、生粋の負けず嫌いを発動し、更に高みへと駆け上ることができます。
注意点は
- 成果を数値として測れる仕組み
がないと、他者との比較ができずやる気を失う可能性が高いということです。
優秀なライバルに刺激を受けながら、自分が最大限に力を発揮できる環境・職業を次々に追い求めていくと精神的充足を得られやすいでしょう。
6. 「競争性」の欠点(弱み)は?
「競争性」の資質をもつ人の欠点は
- 他人を下にみる
- 負けると機嫌を損ねる
- スタンドプレーに走りがち
といった側面がみられる点です。
また勝負に負けた時に落ち込むこと傾向にあるので
- 自分なりの対処法
を知っておくのがベストです。
競争好きではありますが、あくまで「勝つ」ことを好んでいるため、負け続きだとやる気を失う可能性も高いです。
1番を目指すあまりに利己的になりがちな側面もあります。
ただし自分にぴったりのフィールドさえ見つければ、最終的には大きな成功を獲得する人も少なくないでしょう。
パートナーとしておすすめの組み合わせ
「競争性」の資質をもつ人は
- 未来志向
- 戦略性
の資質と組み合わせになりやすく、相乗効果を発揮しやすい相性でしょう。
どちらも長期的な視野をもち味にした強みです。
よって「競争性」をもつ人が勝利への道筋を立てる際に非常に役立つといえます。
また
- 運命思考
- 成長促進
の資質は「競争性」と相反するので、パートナーとして組むとお互いの欠点を補い合うことができるでしょう。
7. 「競争性」の資質をもつ人との関わり方
「競争性」の資質をもつ人にとって
- 世界は勝つか負けるか
です。
彼らの得意分野に焦点を絞り、競争心を煽ることでパフォーマンス向上させることができます。
ただし
- 負けを繰り返すとやる気を失う
という傾向にあるので、注意してください。
彼らが全力で奮闘し、勝利を得られるぎりぎりレベルの競争に投げ込むと、最大限の力を発揮するでしょう。
ライバルと切磋琢磨し、成長できる環境を用意するのがおすすめです。
また彼らが負けて落ち込んでいるときは
- そっとしておくのが1番
でしょう。
「競争心」を適切に発揮できるようにメンタルコントロールを学ばせると、次の勝負へと切り替えが早くなります。
まとめ
ということで、今回の記事ではストレングスファインダーの資質の1つ
- 競争性
についてまとめてみました。
今回の記事は、こちらの情報を参考元にしています。
資質の組み合わせに関して、こちらのデータを利用しました。
データの内容が気になる人もいると思いますので宜しければ、参考にしてください。