今回の記事では、ストレングスファインダー全34資質の1つ
- 活発性(Activator)
について解説したいと思います。
各々の資質に関しては、診断コード付きの書籍にも丁寧な解説があります。
※コードは1度しか利用することができないものです。誤って古本を購入しないようにご注意ください。
が、私のように
- もっと詳しく学びたい
- 客観的なデータを知りたい
という感想を抱いた方も多いと思いますので、分析の参考にしていただければ幸いです。
1. 「活発性」を上位にもつ人の特徴
「活発性」という資質は
- 行動力が高い
- 経験から学んでいく
- 何事もまず「やってみる」派
といった特徴があります。
まさに「案ずるより産むが易し」な恐れ知らずの行動派です。
エネルギッシュで活力にあふれており、何かを始めるときのスタートダッシュもピカイチです。
また人を巻き込み、行動を起こさせる影響力をもちます。
2. 「活発性」をもつ人の割合
次に「活発性」という資質をもつ人の割合について、まとめておきます。
2018年までにストレングスファインダーを受けた全世界20002953人のデータによると、上位5位の資質の中で
- 「活発性」をもつ人の割合
- =約9.6%
- =28番目に多い資質
という結果になっています。
日本人がもつ資質を多い順に並べても
- 達成欲は28位
- =約7.15%
という世界データにかなり近しい結果が出ています。
※国別でみたとき「活発性」の割合が高いのは、ロシアとスウェーデン(6番目に多い資質)でした。
また
- 男性30位(9.51%)
- 女性27位(7.36%)
という結果も出ています。
この結果から「活発性」をもつ人の割合は、比較的どの条件でも少なめといえるでしょう。
3. 「活発性」に最も多い組み合わせは?
次は上位資質の組み合わせを検証してみましょう。
以下「活発性」と組み合わせになりやすい資質順に並べてみました。
1位 | 戦略性 |
2位 | コミュニケーション |
3位 | 達成欲 |
4位 | 着想 |
5位 | 社交性、ポジティブ、親密性 |
8位 | 学習欲 |
9位 | 最上志向、個別化 |
11位 | 未来志向 |
12位 | 収集、責任感 |
14位 | 競争性 |
15位 | 適応性 |
16位 | 共感性 |
17位 | アレンジ、指令性、運命思考 |
20位 | 信念 |
21位 | 回復志向、自我 |
23位 | 成長促進 |
24位 | 原点思考、調和性、包含、内省 |
28位 | 未来志向、分析思考、自我 |
31位 | 公平性 |
32位 | 規律性 |
33位 | 慎重さ |
ということで「活発性」と上位に入りやすい資質はTOP5は
- 1位:戦略性
- 2位:コミュニケーション
- 3位:達成欲
- 4位:着想
- 5位:社交性、ポジティブ、親密性
でした。
※ストレングスファインダーの資質4グループ(人間関係構築力・実行力・影響力・戦略的思考力)ごとに色分けしてみました。
意外にも頭脳活動をつかさどる
- 「戦略性」
が、最も組み合わせとして多いという結果が出ていますね。
実は「戦略性」と「活発性」の組み合わせは相性がとても良いです。
- 洞察力が高い(戦略性)
- +
- 行動力をも兼ね備える(活発性)
といったバランスの良さが光る人材として、活躍できる可能性をもつでしょう。
4. 「活発性」と珍しい組み合わせの資質をチェック
ストレングスファインダーでは、組み合わせを分析する際
- 珍しい資質の組み合わせ
に注目すると、より詳細な分析が可能になります。
「活発性」の場合は順に
- 慎重さ
- 規律性
- 公平性
といった資質がレアな組み合わせとしてあげられます。
繰り返しますが「活発性」は、何よりもまずは行動ありき!と考えるタイプです。
当然、用心深さをつかさどる
- 慎重さ
の資質を兼ね備えてる人は、非常に少ない傾向になります。
※つまり「活発性」と「慎重さ」を両方上位にもつ人は、かなりレアな性質ということです。
もし自分の行動力が強すぎるがゆえに
- 失敗やトラブルに巻き込まれることが多い
という人は「慎重さ」の資質をもつパートナーを探すのもおすすめです。
5. 「活発性」の強みを仕事選びに活かすポイントは?
さて「活発性」をもつ人は
- 行動力にあふれている
という性質が際立っています。
なので、意思決定を自分ですることができ、どんどん動ける職業が向いていると思われます。
また他者に対する影響力に秀でており
- 行動させる力
- 物事を進めさせる力
も強いです。
なので起業、事業再生の仕事が向いているといわれます。
(いきなり起業して社長になるというのは、現実的ではないかもしれませんが)
- 行動ありきの職種
- 他者を巻き込み動かす仕事
- リーダーシップが活かせる環境
を中心に探してみると良いかもしれません。
またリーダとして人の上に立つことに長けているので、比較的どの職種でも重宝されやすいといえるでしょう。
6. 「活発性」の欠点は?
「活発性」の資質をもつ人はスタミナに溢れていますが、その分
- やや突飛
- 考えなく喋りがち
- 何をしでかすか分からない
といった傾向にあります。
よく言えば他者に影響を与える力に秀でています。
が、あまりに考えが足りないと単なるトラブルメーカーになってしまいます。
余談ですが、英語のことわざに
- 「ready fire aim」
という言葉があるのは、ご存じでしょうか?
- ready(用意)
- fire(撃て)
- aim(ねらえ!)
そう、逆なんです。
「ready(用意して)fire(狙いを定め)aim(発砲する)」という本来の順番ではなく
撃ってから狙え
つまり
- 行動してから修正しろ!
という意味の格言になります。
まさに「活発性」という資質の本質を表していると感じますね。
行動力抜群という強みは、何事においても成功をつかむうえで大きな力となるでしょう。
一方で、あまりに突飛な行動をし、思慮が足らずに大惨事を引き起こさないよう注意しましょう。
7. 「活発性」は組み合わせ次第
また「活発性」という資質を適切に理解するうえで重要なのが
- 他にどの資質を上位にもつか?
という掛け算の視点です。
繰り返しますが「活発性」と最も組み合わせとして多い結果が出てるのは
- 戦略性
です。
「活発性」の欠点をカバーする「戦略性」をあわせもつタイプなら、思考力も高く行動力を適切にコントロールできている可能性が高いです。
他に、仕事選びに際して「指令性」をも上位にもつなら
- 優秀なセールスマン
に化ける可能性があります。
「社交性」や「親密性」が高いのであれば、人事採用などにも向いているでしょう。
- 「活発性」をどのような方向で活かすか?
という視点に関しては、ぜひ他の資質との組み合わせに目を向けてみてください。
パートナーとしておすすめの組み合わせ
「活発性」がもつ行動力を適切な方向に導くために、先を見据えるのが得意な
- 目標志向
- 未来志向
- 戦略性
- 分析思考
の資質をもつ人をパートナーにすることで、適切に力をコントロールできるといわれています。
先ほど述べたように、最も組み合わせになりにくい
- 慎重さ
の資質も相性が良いと思われます。
8. 「活発性」の資質をもつ人の活かし方
「活発性」をもつ人は
- チャレンジ精神旺盛
- +
- 周囲に対する影響力を強くもつ
というタイプです。
そのため会社内で大きなトラブルや改革があったときにも
- 「活発性」の資質をもつ人に頼る
と周囲を良い方向へと巻き込んでくれる可能性が高いでしょう。
他には、もし自分自身が
- 行動力に乏しい
- なかなか新しいことを始められない
という欠点をもつなら「活発性」の人と組んで仕事を行うと、良いスタートダッシュを切れるでしょう。
注意点としては「活発性」の人に対して何かを求めるとき
- 上から無理に押し付けない
という点です。
「活発性」をもつ人は行動力にあふれた自己決定力の強いタイプなので、自らの行動を上から無理やりに制限されるのは好みません。
あくまで彼らの判断に委ねながら、交渉を行うのが大切です。
まとめ
ということで、今回の記事ではストレングスファインダーの資質の1つ
- 活発性
についてまとめてみました。
また今回の記事は、こちらの情報を参考元にしています。
資質の組み合わせに関して、こちらのデータを利用しました。
当記事がどなたかの参考になれば、幸いです。